「ありがとう」と言う言葉は、かなり古い歴史があるようですね。 マザーテレサは、「愛」の反対語は「憎しみ」ではない。「愛」の反対語は「無視・無関心」であると言いました。『憎しみは、その相手に関心を抱いている。だから、いつの日かその憎しみが愛に変わらないとも限らない。しかし、無視・無関心は、決して愛に変わることはあり得ない。』は、とても有名です。 「有難う」は字のごとく、「有ることが難しい」、「そうそうは滅多にない」、「大変貴重」と言う意味合いなのだそうです。その反対が「当たり前」、「別に特別ではない」、「大したことではない」になるようです。記載は、すでに千年も前から『枕草子』に出てくるようで、また、お釈迦さまが弟子たちへの言葉として、この「有難い」、「有難う」を教えたとも言われているようです。 5月2日3日のメディカルリハビリテーション大勉強会に招かれ、大先輩の入谷先生、福井先生とご一緒させて頂き、また二人の姿をみて、本当に自分自身、「有難い」と感じました。 お二人とも全然、変わらないですね。まだまだ、前に向かって行こうとする姿勢。自ずと「自分も負けるわけにはいかない。」と、奮起してしまいました。お二人と話していて、笑い話のネタとして思いだし、話に花が咲いたとしても、決して、あの時が最高の自分であったとは、だれ一人思っておらず、まだまだこれから、これからもっと成長するんだ。そんな、気があふれていました。 牛島の偶然を必然・・・にも記しましたが、彼は、過去を懐かしむことはあっても、いつも前を向いていました。過去を懐かしんでばかりいる友人に対して、過去を懐かしんでばかりで、これからの夢を語らないでいると言うことは、あのときが最高の自分であったと、もう、前に向かわなくなっている証しだとつぶやいていた時のことを思い出します。 思い出は大切です。でも、生きていいる限り、同じ自分はいません。成長を止めるのも自分。成長し続けるのも自分。それを、再認識できた時間を提供してくださった、メディカルリハビリテーションの皆さん、そして、やはり入谷先生、福井先生、そして同じ空間に存在できたこと、その全てに「ありがとう」です。
プロ
野球人 牛島和彦の「偶然を必然に変える」投球術
2010年04月25日 · コメント(0) · 書籍
4月1日に社会評論社から、やっと出版になりました。 この本は、牛島が昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に通い始め、引退後も解説者として、そして、監督として、投球の技術と哲学を自分に対し、話をしてきたものをまとめたものです。 同じ年で、高校野球のスーパースター、そして、プロ野球の中でも、諸先輩方からも一目置かれ、後輩からは球団の壁を越えて頼られるプロ中のプロと言っても過言ではありません。でも、その陰には、どれだけの努力と思考を重ねてきたか、それがくみ取って頂けるものと思います。 もちろん野球に関わる技術も含まれますが、それ以上に、一つの分野でしっかりと成果を出すためのノウハウは、野球を知らない方にとっても十分参考になると思います。 昨日、前技師長の山嵜先生から献本のお礼状が届きました。 そこには、「野球は知らないが、本を読み進めて行くうちに、牛島の投球に対する技術と哲学を紹介しながら、山口の理学療法に対する哲学と姿勢をあらわしているような気がして、自分自身の理学療法を改めて振り返らせてもらった。プロフェッショナル、専門職を自覚すべき理学療法士に対し、是非、一度読ませたい本であると思う。」と、記されていました。 牛島のすごさを埋れさせることなく、どうしても世に伝えたい。もちろん、このことが一番なんですが、本当は、ただすごいだけではなく、自分たちも同じプロと呼ばれる世界にいる以上、同じような姿勢が大切であることも伝えたかった、そんな1冊でもあったんです。それゆえにこの言葉は、本当に嬉しく感じました。 また、校正の段階で、全文を読んでくれた石橋貴明氏からも、「単に野球の技術だけじゃないですよね。これって、仕事や人生でも同じことをなんですよね」と言って推薦文を書いていただけたことも、この本を世に出してよかったと、心から思いました。 自分の著書を宣伝するのは、非常に苦手ですが、この本だけは、色々な方に手に取って頂き、野球の技術と言うだけでなく、様々な感じ方をして頂きたい。そう思っています。分野は違うものの、同じプロとして、是非、牛島のプロぶりを感じてください。